- 所属
- 群馬大学大学院保健学研究科
教授 - 略歴
- 岡山赤十字看護専門学校、関東学園大学卒業、東京医科歯科大学大学院修了、看護学博士。
その後、群馬大学着任、現職。 - 所属学会
- 日本エンドオブライフケア学会 理事
日本老年看護学会
日本看護科学学会
日本認知症ケア学会
日本在宅ケア学会
2022年12月現在
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点滴を何度も抜かれてしまい、必要性を説明しても理解してもらえない…
在宅の場で患者と家族が対立してしまい、ケアがうまく進まない……
など、認知症の行動・心理症状(BPSD:behavioral and psychological symptoms of dementia)に由来する“お困りごと”に遭遇した経験はないでしょうか。このコンテンツでは、高齢者看護・介護の現場でよく出合う困難例をケアシーンごとに取り上げ、具体的な対応やかかわり方のポイントなど、今日から取り入れられる工夫を数多くお示しします。
[編集・撮影協力(出演順)]
小池 彩乃(公立七日市病院 老人看護専門看護師)
梨木 恵実子(群馬大学大学院保健学研究科 助教、老人看護専門看護師)
内田 美貴(言語聴覚士)
久保田 チエコ(埼玉県立大学健康開発学科 口腔保健科学専攻 助教)
1.服薬ケアのお困りごと:入院中「毒を飲ませられる」と服薬拒否をする患者
服薬援助は、入院中毎日行う看護です。薬をお持ちした際、患者さんに拒否された経験はありませんか? 服薬拒否の原因は、薬だけにあるとは限りません。前後の食事や、その他の環境が影響している可能性も考える必要があります。認知症の方でみられる服薬拒否への援助を考えてみましょう。
2.服薬ケアのお困りごと:在宅でたくさんの残薬が発見された療養者
認知症は早期から服薬管理が難しくなります。療養者のご自宅を訪問した際、大量の残薬を発見した経験はないでしょうか? 飲めない原因を考えることは大切ですが、療養者を質問攻めにするような態度は不適切です。療養者自身も困っていることを理解し、助け出すようなかかわりが大切です。かかわり方と、服薬管理の工夫を見てみましょう。
3.食事介助時のお困りごと:うつ症状により食事を拒否する患者
食事介助は1日3回、毎日行う看護です。患者さんがなかなか食事を食べてくれないとき、何とかして食べてもらえないかと悩む場面も多いと思います。食事を無理強いするのではなく、食べない原因を考え、その原因に応じて患者さんに寄り添った対応が求められます。食事を拒否する認知症の方への援助を考えていきます。
4.食事介助時のお困りごと:家族の手料理をかたくなに拒否する療養者
退院後の食事介助は、主にご家族が行うことが多いでしょう。何とかして食べてもらいたいと、つい一生懸命になって疲弊してしまうご家族も多いです。無理なく続けられるよう、訪問看護師による助言やサポートが大切です。ご自宅で食事を拒否する認知症の方への対応について、家族ケアも含めて考えてみましょう。
5.点滴治療中のお困りごと:自己抜去にも流血にも無関心な患者
認知症の方は、点滴をしている理由を忘れてしまったり、不快感から自己抜去を繰り返してしまう方もみられます。点滴を抜いてしまうことを責めるのではなく、ご本人を心配する気持ちと態度で接することが求められます。自己抜去を見つけたときのかかわり方のポイントと、再発防止の工夫を見てみましょう。
6.点滴治療中のお困りごと:終末期、自己抜去を繰り返してしまう療養者
在宅では、病院のように看護師が点滴中すぐに駆けつけられるような環境ではありません。自宅で介護をしているご家族などが、療養者を見守り続けることになります。繰り返し自己抜去がみられるような場合、療養者とご家族、双方の心身の負担が大きくなります。
特に終末期の場合は、療養者の苦痛をできるだけ減らし、家族と笑顔で過ごせる方法を考えることも大切です。家族ケアも含め、事例をご紹介します。
7.酸素吸入中のお困りごと:せん妄を伴い酸素マスクを何度も外してしまう患者
認知症やせん妄などが影響して、治療で酸素吸入が必要なのにもかかわらず、酸素マスクの不快感から何度も外してしまう場合があります。身体拘束や鎮静剤のような“その場しのぎの対応”ではなく、体位の調整やここちよいケアの提供によって患者さんの苦痛を軽減する方法を考えます。
8.酸素吸入中のお困りごと:在宅酸素療法の決まりを守らず、注意すると激高する療養者
在宅酸素を使用している人は高齢者が多く、なかには認知症の方もいらっしゃいます。酸素のカニューレをうまく装着できなかったり、「火気厳禁」などの酸素療法時の決まり事を守れなかったりといった失敗が続くと、低酸素や火事の危険が伴い、介護者も疲弊します。頭ごなしの注意ではなく、看護師がうまく橋渡しをして、適切な使用ができるようにサポートします。家族と患者さんへの伝え方を見てみましょう。
9.創傷ケアのお困りごと:処置中反応がない患者と、機械的に処置を行う看護師
認知症が進行し、感情の表出や発語が減ってきた患者さんに対して、機械的に処置をしていることはありませんか? 認知症の方は「何もわからなくなった人」ではありません。その人の人格を尊重して関心を向け、ていねいな説明とともにかかわる必要があります。処置の際は、説明・観察役と処置役に役割を分担することで、ていねいなかかわりとスムーズな処置ができます。事例を見てみましょう。
10.創傷ケアのお困りごと:繰り返し状況を尋ねる療養者と、聞き流す看護師
高齢者の皮膚は脆弱であり、少しの摩擦や刺激でも表皮剥離やスキン-テアが生じます。けがをしてしまうことで家族も慌ててしまい、ご本人も不安になります。認知症の方は、不安な気持ちや自身の状況をうまく表現することができず、同じような質問を繰り返してしまうことがあります。「どうせ説明してもわからない」と決めつけた対応は、配慮に欠けた態度です。療養者の不安や混乱にきちんと寄り添った対応を行いましょう。
11.口腔ケアのお困りごと:入院中ベッド上での口腔ケアを拒否する患者
認知症の終末期になると、寝たきりになり、肺炎によって亡くなる方が多いです。肺炎予防のために欠かせないのが、口腔ケアです。口腔ケアの際は、口を開けてもらうなど、患者さんの協力が必要です。拒否されてしまった場合は、どのように対応すればよいでしょうか? すべて看護師が行おうとせず、患者さん自身で歯みがきができないかも考えてみるとよいでしょう。事例を見てみましょう。
12.口腔ケアのお困りごと:口腔ケアに悩む介護者と、理想のケアを勧める歯科衛生士
在宅では、療養者自身が口腔ケアを行い、難しい場合はご家族が主たるケア者になります。自分以外の人への口腔ケアは、不慣れな人には難しい手技であり、療養者の協力が得られないとさらに困難さが増します。1日3回、毎日完璧な口腔ケアを行おうとするのは、専門職でも大変なことです。
経口摂取をすることで唾液分泌が促されて、口腔内の自浄作用は高まります。家族が無理なく続けられる方法を考え、提案してみましょう。
2023年06月公開
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