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みなさんは「OHAT」（オーハット）をご存知ですか。OHATは、オーストラリアの歯科医師Dr. Chalmersらが要介護高齢者の口腔をアセスメントするために作成した口腔アセスメントシートです。OHATには口唇、舌、歯肉・粘膜、唾液、残存歯、義歯、口腔清掃、歯痛の8つの評価項目があり、アセスメントシートにそって、当てはまる問題をスコア化していきます。評価項目が明確で、数値で評価できるため、誰でもが簡便、かつ適切に口腔内のアセスメントを実施することができます。
この動画では、OHATの日本語版（OHAT-J）（図1）を作成された東京医科歯科大学の松尾先生に、OHATの概要やOHATによる口腔アセスメントの方法、ケアプラン、口腔ケアの困難例への対応について解説いただきます。
図１ 日本語版のOral Health Assessment Tool（OHAT-J）
松尾 浩一郎
2022年12月現在
この動画では、日本語版OHATの概要を解説します。高齢者における口腔ケアの必要性およびポイントを確認するとともに、口腔アセスメントの役割、OHATの特徴をわかりやすくまとめています。
この動画ではOHATの8項目（口唇、舌、歯肉・粘膜、唾液、残存歯、義歯、口腔清掃、歯痛）について、それぞれの観察内容とスコアの付け方を解説します。
この動画では、OHATを用いた口腔アセスメントについて解説します。口唇や舌、歯肉などの各評価項目を観察するコツ、手技の工夫をご紹介します。
この動画では、OHATスコアを活用した口腔ケアプランの作成方法について解説します。OHATを用いることで、 患者さん1人1人の口腔問題に応じたケアプランの作成が可能です。また、適宜 OHATで口腔状態を再評価することも大切です。口腔問題の改善状況を確認し、ケアプランの見直しに役立てましょう。
動画5～7は、口腔ケアが困難な場合への対応についてご紹介します。まずは、拒否が強い場合の対応方法です。ポイントは、無理やり口を開けてケアをしないことです。特に認知症の方で拒否が強い場合、手続き記憶を利用して、昔の習慣を思い出しながらご自身でケアを行えるように促すことが大切です。
この動画では、拒否とは異なり、食いしばりや麻痺などによって口を開けることが難しい場合の対応をご紹介します。無理やり口をこじ開けるのではなく、口唇や頬粘膜を圧排したり、下顎にアプローチするなどし、安全に開口を促す方法があります。指を噛まれないようにするコツも含めて解説していますので、実際のケアにぜひご活用ください。
この動画では、口腔乾燥が強い場合の対応を解説します。長い間、口から食べていなかったり、常に口呼吸していると、口腔内の乾燥が強く出てしまうことがあります。ただし、乾燥しているからといって保湿剤を塗布するだけでは、口腔内の環境は改善しません。このような場合、粘膜ケアが有効です。乾燥した口腔内を整える粘膜ケアの方法をご紹介します。
2023年05月公開
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