DearCare ディアケア | 療養の現場で使える実践ナビゲーション

アルケアが運営する医療・ケアの情報サイトアルメディアWEB

DearCare ディアケア | 療養の現場で使える実践ナビゲーション

検索閉じる

メニュー閉じる

アルケアが運営する医療・ケアの情報サイトアルメディアWEB

ディアケア ログイン

※ログイン情報は、アルメディアWEBと共通です。※ディアケアに未登録の方はまず「お試しユーザー(無料、初回のみ)」にご登録ください。
※ディアケアの詳細はこちら

会員メールアドレス

パスワード

パスワードを忘れた方


キャンセル

ログインができない場合は、「Q&A(よくあるご質問)」をご参照ください。
※パスワードを5回連続で間違えると30分間ログインができなくなります。

「アルメディアWEB」未登録の方
ディアケアのご利用には、アルメディアWEBの会員登録(無料)が必要です。会員登録後、ディアケア お試しユーザー(登録月無料、初回のみ)にご登録をお願いいたします。
「ディアケア お試しユーザー」の方
「お試しユーザー」登録の当月のみご利用いただけます。翌月以降もご利用いただくためには「ディアケアユーザー登録(有料)」をしてください。

ディアケア ユーザー登録をする
(月額800円(税込)

お試しユーザーの期間はご登録の当月内までとなります。ディアケアユーザー登録をすると翌月以降も継続してご利用いただけます。

月額800円(税込)で、全てのコンテンツをご覧いただけます。まずはお試しユーザー登録を行うことで、登録月内は無料でご覧いただけます。ディアケアとは?

#呼吸ケア

痰を出す技術:病棟でも在宅でも簡便にできる排痰法

高齢者の人口は近年ますます増加しています。それに伴い、患者さんにも高齢の方や、さまざまな疾患を重複して抱える方が急増しています。このような患者さんでは、加齢、疾患の重症度、栄養不足、身体不活動などに起因して、呼吸機能、嚥下機能、免疫機能の低下や、全身的な筋力・体力の低下が引き起こされます。それによって、痰の管理に難渋し、肺炎を併発したり、呼吸・全身状態が悪化しやすくなります。そのため、医療スタッフや在宅・療養スタッフにおいて、貯留した痰を効率よく排出する排痰法を習得しておくことが有益です。
排痰法は、痰の有無や貯留部位を身体診査によって評価し、末梢気道の痰は体位ドレナージや呼吸法、スクイージング等によって中枢へと移動させ、さらに中枢気道の痰をハフィングや咳嗽によって体外に排出する形が基本となります。
このコンテンツでは、この流れに沿って排痰介助の方法やコツをご紹介します。また、在宅の患者さんなど、介助者が不在の場合でも行いやすいよう、自己介助による排痰方法も取り上げています。ぜひ日々の排痰ケアに取り入れていただければ幸いです。

横山 仁志

横山 仁志

所属
聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーションセンター 主幹
略歴
平成6年 高知リハビリテーション学院・佛教大学社会学部社会福祉学科(通信教育)卒業
平成6年 聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部入職
平成15年 筑波大学大学院教育研究科リハビリテーションコース修了
聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーションセンターに勤務.救命救急・熱傷センターに専従し、主に人工呼吸装着患者・急性期の呼吸器疾患患者に対する呼吸リハビリテーションに携わっている。
所属学会
日本理学療法士学会
日本呼吸理学療法学会
日本呼吸療法医学会
日本集中治療医学会

2020年12月現在

動画一覧

  • 1.痰の貯留部位のアセスメント

    1.痰の貯留部位のアセスメント

    排痰法を行う前には、身体診査を行い、低酸素血症の程度や痰の貯留部位などから排痰介入の必要性をアセスメントします。アセスメントは、パルスオキシメータによる酸素飽和度(SpO₂)の評価に加え、患者さんの問診から始まり、視診、触診、聴診、打診といったわれわれの五感を活用し、患者の呼吸状態、痰の存在や貯留部位の把握をします(表1)。これらのアセスメントが排痰法の第一歩となります。

  • 2.体位ドレナージ

    2.体位ドレナージ

    体位ドレナージは、痰を自力で排出することが困難な患者さんに行う排痰援助のひとつです。痰が貯留した部位が上になるような体位をとることで、重力によって末梢の痰を中枢へと移動させ、排出しやすくします(図1)。身体診査によって痰の貯留部位がどの肺区域、どのあたりなのかを把握したうえで、貯留部位に対応した体位をとります(図2)。特に臥床がちな患者さんでは、背側(背中側)に痰が貯留しやすいため、前傾側臥位や腹臥位が有用です。
    体位ドレナージは1日2~6回程度、1回あたり20分程度を目安に行います。実施の際には、ピローやバスタオルなどを利用して、体位が崩れないようにしたり、患者さんの苦痛を助長しないよう安楽に体位を維持できるように工夫しましょう。
    なお、体位ドレナージを実施する際は、バイタルサイン等に十分に注意し、血行動態が不安定な患者さんには行わないようにします。また、実施中に痰が健常な肺へ垂れ込むと、突然の酸素飽和度の低下を生じることがあります。実施にあたっては、パルスオキシメータの持続的なモニタリングが望ましいです。

  • 3.肺拡張・排痰を得るための方法 :深呼吸・呼吸介助・スクイージング

    3.肺拡張・排痰を得るための方法 :深呼吸・呼吸介助・スクイージング

    自力で痰を喀出するためには、十分な肺拡張を得られることが大切です。それによって、末梢から中枢への痰の移動を促進します。ここでは、十分な肺拡張を得るための深呼吸と呼吸介助のコツを紹介します。
    深呼吸は、肺から十分に息を呼出した後に、吸気を行うとより効果的な深呼吸が可能となります。深呼吸が不十分、あるいはうまくできない場合には、呼吸介助によって援助を行います。呼吸介助は、患者さんの胸郭に手を当て、呼気終末にかけて圧迫を強めながら息の呼出の手助けをします。その後、患者さんに深い吸気を促すと有効です。胸郭を圧迫するときの運動方向を間違えないことが重要なポイントとなります。
    さらに、病変部に応じた排痰促進には、用手的呼吸介助法(スクイージング)が有用です。スクイージングは、患者さんの呼気に合わせて、痰の貯留部位を中枢気道に向かって絞り込むように圧迫する排痰手技です。体位ドレナージと組み合わせて行うことで、末梢の痰を中枢気道へと移動する手助けになります。
    これら、末梢の痰を中枢へと移動させるために役立つ排痰法についてみていきましょう。

  • 4.痰の自己喀出の援助①:ハフィングと咳嗽

    4.痰の自己喀出の援助①:ハフィングと咳嗽

    中枢気道に貯留した痰の喀出には、咳嗽やハフィングを用います。
    ハフィングとは、口を「ハ」の形にして、「ハッハッハッ」と強く、速く息を吐き出すことによって、呼気流速を高めて痰を喀出する方法です。また、軽く息を呼出したところから、ハフィングを呼気終末まで長く行うことによって、比較的末梢に貯留した痰を中枢気道に移動させてくることが可能となります。
    咳嗽もハフィングのいずれも患者さんの強い呼出力が必要となります。何らかの理由で呼出力が低下している場合には、患者さん自身に両手で腹壁を抱え込むように圧迫してもらいながら咳嗽やハフィングを行い、呼出力を高めて自己排痰を促します。
    これらの方法を流れに沿って見ていきましょう。

  • 5.痰の自己喀出の援助②:咳嗽・咳嗽介助

    5.痰の自己喀出の援助②:咳嗽・咳嗽介助

    痰が中枢気道付近まで移動してきたら、咳嗽によって痰を喀出します。咳嗽は、①大きく息を吸う、②声帯を閉じて息を一瞬こらえる、③圧縮した息を爆発的に呼出する、という過程をすばやく行っています(図1)。
    患者さん自身がしっかりと咳嗽によって痰を排出できることが一番ですが、高齢の方や呼吸機能が低下している方は、咳嗽能力も低下している場合が少なくありません。その場合には、咳嗽の介助が有効な場合があります。咳嗽介助は、③の過程において、介助者あるいはご自身で呼出時に腹壁を圧迫し、腹筋のはたらきを補い、自己排痰を促します。患者さんの呼出と介助するタイミングをうまく合わせることが非常に重要なポイントとなります。

2021年03月

ページTOP