- 所属
- 筑波大学人間系
教授 - 略歴
- 2008年 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 助手
2010年 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 助教
2014年 筑波大学人間系 准教授
2019年 筑波大学人間系 教授(現職) - 所属学会
- 日本老年療法学会 副理事長
日本老年医学会 代議員
日本体力医学会 評議員
日本サルコペニア・フレイル学会 理事
日本予防理学療法学会 理事
日本転倒予防学会 理事
2021年8月現在
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日常生活動作を行ううえで、肘や膝、肩などの関節の動きは非常に重要です。加齢や寝たきり、長期入院などによって身体をあまり動かさない状態が続くと、徐々に関節が動かしにくくなります。このように関節運動の機会が減少すると、ますます動かしにくくなるという悪循環に陥ってしまいます。そのため、定期的な関節可動域訓練の実施により、拘縮を予防することが推奨されています。
身体の構造を知ると、関節を動かす際の注意点やポイントも理解しやすくなります。このコンテンツでは、まず骨格標本で関節の構造や動きをご覧いただき、その後に実際に人の身体で動きをご覧いただく2ステップで、拘縮予防に効果的な関節可動域訓練の手技をご紹介いたします。さらに、長期療養に伴ってみられがちな筋緊張が亢進したような方に対する、緊張を緩めるような関節の動かし方のポイントも解説しています。
日々の日常生活動作が痛みなく行えるような一助となれば幸いです。
肩関節は上腕骨と肩甲骨からなり、屈伸・内外転・回旋の動きをします。上腕骨の骨頭をしっかりと関節窩におさめるように動かすことがポイントです。介助者の手全体で患者さんの腕を把持し、ゆっくりと動かしていきましょう。
肘関節は上腕骨と橈骨・尺骨からなり、曲げ伸ばしの動きをします。曲げ伸ばしの際は、橈骨の回旋の動きを伴います。肘を曲げるときには前腕をやや開くようにねじり、伸ばすときに閉じるようなイメージで行うと動かしやすくなります。介助者の手を患者さんの肘に添え、ゆっくりと動かしていきましょう。
手関節は手根骨と橈骨・尺骨からなり、曲げ伸ばしの動きをします。手首の掌背屈と、指の曲げ伸ばしは、互いに連動させて行うと動かしやすくなります。手首を掌屈する際は指を伸ばし、手首を背屈する際は指を曲げた状態で行います。介助者の手全体で患者さんの手を把持し、ゆっくりと動かしていきましょう。
股関節は大腿骨と骨盤からなり、大腿骨の骨頭が関節窩にしっかりとおさまっています。この部分を直接身体の外から把持することは難しいため、動かす際には大転子をめやすとします。手を自然におろした際に、手首のあたりに触れる突出部が大転子です。腸骨稜の突出部と近いところにあり、位置を混同しやすいため注意しましょう。
股関節は屈曲・内外転・回旋の動きをします。股関節を動かす際のめやすとなるのが大転子です。しっかりと把持して動かしていきましょう。股関節を動かす際は、膝の動きも意識します。屈曲していく際は、膝も同時に曲げていきながら、やや外側に開いていくイメージで行います。内外転や回旋の動きの際も、膝をやや曲げた状態で行うとよいでしょう。
膝関節は大腿骨と脛骨・腓骨、膝蓋骨からなり、曲げ伸ばしの動きをします。膝蓋骨の動きが悪いと膝が動かしづらくなるため、この部分の動きを意識することが大切です。曲げ伸ばしの際は、脛骨の回旋の動きを伴います。膝を曲げるときには下腿部をやや内側にねじり、伸ばすときにやや外側に戻すようなイメージで行うと動かしやすくなります。介助者の手を患者さんの膝に添え、ゆっくりと動かしていきましょう。
足関節は手根骨と脛骨・腓骨からなり、掌背屈の動きをします。介護度の高い方は尖足が生じやすいため、特に背屈の動きをしっかりと行うことが重要です。アキレス腱が硬くなってしまっていると、背屈の動きが出しづらいです。やや膝を曲げ、踵骨の部分をしっかりと把持して動かしていきましょう。
体幹を回旋させる際は、しっかりと身体全体を“ねじる”動きを出すことが大切です。肩の部分をしっかりと押さえ、骨盤部分からしっかりと回旋させていくようにしましょう。両膝を立てた状態で行うと動かしやすくなります。
筋緊張が高まった状態で上半身によくみられるのが、上肢が屈曲し身体に密着した状態で拘縮してしまっている肢位です。指や手首、肘、肩の順に、末梢に近い部分から少しずつ筋緊張をゆるめるように、ゆっくりと伸展させていきましょう。以下の2点に注意して行います。
1.急に力をかけず、ゆっくりと持続伸張をかけていく
2.指で掴むようなことはせず、広い面積で把持する
筋緊張が高まった状態で体幹~下半身によくみられるのが、股関節が身体の内側に入ってしまい、身体がねじれているような状態で拘縮してしまっている肢位です。まずは身体を正中位に戻すように股関節の緊張をゆるめ、膝をゆっくりと伸ばしていきます。少しずつゆっくりと伸展させていきましょう。以下の2点に注意して行います。
1.急に力をかけず、ゆっくりと持続伸張をかけていく
2.指で掴むようなことはせず、広い面積で把持する
2021年09月公開
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