- 所属
- 吉田学園医療歯科専門学校
副校長補佐/シミュレーションセンター長 - 略歴
- 1990年、東海大学医療技術短期大学第一看護学科卒業後、市立札幌病院救命救急センター配属。
元日本看護協会救急看護認定看護師認定。
学校法人吉田学園医療歯科専門学校救急救命学科を経て、現職。 - 所属学会
- 日本救急看護学会 理事
日本救急ケア開発研究所 代表理事
日本臨床救急学会
医療教授システム学会
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訪問看護の場面や高齢者施設において、患者さんが急変したり、大きなけがをする可能性は常にあります。その場に医師がいなければ、まずは看護師が患者さんの観察を行い、速やかに状態をアセスメントし、緊急性の有無を判断しなければなりません。
緊急時における初期観察と対応を図1に示しました。最初に患者さんの様子や顔色などから第一印象をとらえ、次にABCD評価を行います。Aは気道(Airway)、Bは呼吸(Breathing)、Cは循環(Circulation)、Dは意識(Dysfunction of CNS)です。ABCD評価で異常があればただちに緊急要請を行い、一次救命処置(basic life support:BLS)などの緊急対応を実施します。ABCD評価で異常がなければ、問診やバイタルサインの測定などを行い、患者さんの客観的な情報収集に努めます。そして、症状に応じた初期対応を行いますが、その間に患者さんの様子が少しでも変化したら、再度ABCD評価に戻ることも大切です。こうした一連のプロセスに基づき、迅速かつ適切な対応を実践します。
このコンテンツでは、患者さんの不測の事態に直面しても、焦らず、あわてず対応できるように、必要な行動と観察点をまとめました。今回は急性症状として、「めまい」や「しびれ・脱力」、「嘔吐」などを取り上げました。いずれのケースでも、患者さんの症状や訴えから推測される緊急度の高い疾患を見逃さないことが重要です。
図1 初期観察と対応のプロセス
めまいには大きく分けて末梢性のめまいと中枢性のめまいがあります。このうち、対応に急を要するのは中枢性のめまいです。中枢性のめまいは脳梗塞や脳内出血など脳血管障害が原因で起こることがあるため、決して見逃してはいけません。めまいの感じ方によって末梢性か、中枢性かの判断が可能な場合があるため問診がとても大切です。めまいとともにどういった症状があるのかも確認し、生命にかかわる危険なめまいと判断したら、ただちに医師に報告します。
この動画では、めまいの種類の判断法とともに、脳や神経系の異常が疑われる場合の確認方法についてもご紹介します。
手足のしびれや脱力をきたす主な原因には、脳血管障害や脊髄障害、末梢神経障害、血行障害などがあります。このうち特に注意が必要なのは、脳血管障害によるものです。患者さんが手足のしびれや脱力を訴え、さらに四肢の麻痺や言葉の障害などが見られる場合は、脳血管障害を疑い必要な対応を実施します。
この動画では、手足のしびれや脱力が見られる場合の観察点と、FASTと呼ばれる脳卒中スケールの具体的な方法をご紹介します。
意識障害を伴う患者さんが突然嘔吐した場合、注意しなければならないのは吐物の誤嚥です。誤嚥を防ぐ対応をとるとともに、腹部の視診・打診・触診などのフィジカルイグザミネーションを行い、腹部の状態を確認します。叩打痛や筋性防御、反跳痛などの腹膜刺激症状が見られる場合は急を要する状態と判断し、ただちに医師に報告します。なお、明らかに急性腹症が疑われる場合、腹部の聴診に時間をかけるのではなく、緊急時の対応を優先させるようにしましょう。
この動画では、急な嘔吐への基本的な対応と腹部のフィジカルイグザミネーションの方法についてご紹介します。
過換気症候群は、精神的な不安や極度の緊張などで突然過呼吸の状態となり、呼吸困難や手足のしびれ、痙攣などさまざまな症状が出現するものです。多くは若い女性で見られますが、高齢者でも起こることがあります。過換気は呼吸不全や心不全の症状でも見られるため、まずはチアノーゼの有無やパルスオキシメータで酸素飽和度の値を測定し、重篤な疾患との鑑別を行うことが大切です。
過換気症候群への対応は、自分が吐いた息を吸ってもらう再呼吸法が有効です。同時に、患者さんの不安や緊張を和らげるような声かけを行います。再呼吸法として以前から行われてきたペーパーバッグ法は、低酸素の危険を伴うため十分な注意が必要です。この動画では、紙袋を用いない再呼吸法についてご紹介します。
鼻出血の訴えがあれば、出血部位と出血量を確認し、まずは止血を行います。鼻出血の多くは、キーゼルバッハ部位からの前鼻出血です。この部位からの出血であれば、鼻翼を数十分ほど圧迫することで止血が可能です。ただし、多量の出血や、止血しても血が止まらず既往歴や内服薬に出血性の要因があれば注意が必要ですので、ただちに医師に報告します。
この動画では、鼻出血が見られた場合の対応と基本的な止血法をご紹介します。
2022年07月公開
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