- 所属
- 医療法人才全会 九州体力医学研究所 所長
医療法人才全会 伊都クリニック 副院長 - 略歴
- 九州大学医学部医学科卒業。九州大学医学部第二外科および関連病院で消化器・乳腺外科、血液透析療法等に従事し、2005年より現職。日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本医師会認定産業医、NATIC認定エアロビクスインストラクター、医学博士。
2023年6月現在
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近年、透析患者への運動療法が注目されています。
毎日を元気に過ごすためには、週3回の透析治療をきちんと受け、自己管理をしっかり行うのが大前提ですが、安静にしがちな透析ライフでは筋力の衰えは否めません。「運動」こそが体力を付ける良い手段なのですが、身体に負担をかけてしまうのも事実です。このシリーズではどのようにしてリスクをコントロールし、どのようなエクササイズで体力の維持・増進を図っていくのか、具体的なノウハウをご紹介していきます。
この動画では、実際に当院で透析運動療法を行っている様子をご紹介します。運動開始前のスタッフの動きや確認事項、運動の進め方、グループエクササイズの様子をご覧ください。
【注】
本動画の制作にあたり、医療法人才全会 九州体力医学研究所の指導の下、患者様からの同意をいただき、撮影にご協力いただきました。画面録画やキャプチャ、当サイト以外での利用は固くお断りいたします。
本動画は、透析運動療法の紹介および教育を目的として制作されています。自施設での透析運動療法導入の際は、本コンテンツを十分にご理解の上、自施設に合わせてカスタマイズしていただけると幸いです。
撮影・編集協力:
東原清人(医療法人才全会 九州体力医学研究所 主任研究員)
倉光寿史(医療法人才全会 九州体力医学研究所 研究員)
【関連リンク】
ディアケア:透析患者の運動療法
ディアケア プレミアム:透析運動療法を始める前に:導入前の検査と運動処方
ディアケア プレミアム:透析運動療法のメニューの例:透析室でも、ご自宅でも
※このほかにも、各種ストレッチングやレジスタンス運動の動画を随時公開していく予定です。
透析中の運動療法の実施にあたっては、必ず事前の説明と同意が必要です。導入前に、運動によって得られるメリットとリスクをきちんと説明したうえで、同意を得られた方のみに実施します。当日の体調や患者さんの希望などから、運動の可否を総合的に判断しましょう。
ここでは、透析室での運動療法の実際について、導入初期のメニューの一例をご紹介します。特に、運動療法の導入初期は、運動指導にあたるスタッフが側につき、ひとつひとつの動きを確認しながら、無理なく実施できるようにサポートします。実際の様子を見てみましょう。
※回数や運動の種類などは、あくまでひとつの例です。その患者さんの事前のメディカルチェックによって決められた運動処方に沿って運動療法を行います。
もともと運動耐用能が高い方や、運動療法の効果により体力が増進した方には、高い強度の運動を提供することができます。
高い強度の運動が可能な方の、運動メニューの一例を見てみましょう。
※回数や運動の種類などは、あくまでひとつの例です。その患者さんの事前のメディカルチェックによって決められた運動処方に沿って運動療法を行います。
運動耐容能が低い方には、低い強度の運動を提供します。また、透析チェアの角度調整も考慮しましょう。座位に近い角度よりも、仰臥位に近い角度のほうが身体への負担は少ないです。
低強度の運動メニューの一例を見てみましょう。
※回数や運動の種類などは、あくまでひとつの例です。その患者さんの事前のメディカルチェックによって決められた運動処方に沿って運動療法を行います。
透析室でベッドやチェアの位置が近い患者さんが複数いる場合は、集団で運動を行うこともできます。運動強度はゴムバンドの強さ・回数、自転車の負荷や時間により個別に処方できるので問題ありません。ウォームアップのメニューはおおむね全員同じです。運動に不慣れな患者さんに対しては、マンツーマンで指導したほうがよい場合もあります。集団エクササイズの良い点は、互いに刺激を与え合うところです。皆が頑張るから自分も頑張ってみよう、という心理が働くようです。皆で盛り上がると、運動も楽しくなるものです。実際の様子をご覧ください。
2024年01月公開
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