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膀胱留置カテーテルは、排尿困難や尿閉などの排泄障害がある場合に、持続的に体外に尿を排出させることを目的に使用されます。尿路感染や尿道口の潰瘍・尿道損傷、皮膚トラブルなどが起こらないように適切な管理が必要です。また、在宅では家族や介護者にも起こりうるトラブルを伝え、予防方法・対処方法についてきちんと説明しておくことが大切です。
（撮影協力：和洋女子大学、物品協力（５０音順）：アルケア株式会社、株式会社京都科学、クリエートメディック株式会社）
本コンテンツは全11項目を2回に分けてお届けいたします。初回は膀胱留置カテーテルの基礎知識から固定方法までを公開いたします。
１．膀胱留置カテーテルの基礎知識
２．膀胱留置カテーテル挿入前の準備：キットの開封から物品のセッティングまで
３．膀胱留置カテーテルの挿入【男性編】
４．膀胱留置カテーテルの挿入【女性編】
５．膀胱留置カテーテルの固定方法
後半では、留置中の清潔ケアや管理方法、カテーテルの抜去、尿廃棄の方法などを取り上げます。2025年3月公開予定です。
【監修】上野 まり
【編集】平山 香代子
天谷 尚子
2024年6月現在
この動画では膀胱留置カテーテルの基礎知識として、カテーテル挿入の目的や挿入時と管理中の注意点について解説しています。また、訪問看護を行ううえで知っておきたい「特別管理加算」や膀胱留置カテーテルの費用負担についても解説しています（注）。
2.膀胱留置カテーテル挿入前の準備：キットの開封から物品のセッティングまで
この動画では、膀胱留置カテーテルキットの開封から物品類のセッティングまでの手順を解説します。物品が汚染されると尿路感染の原因になるため、無菌操作で行うことが重要です。また、安全・確実な手技を実施するために、物品に異常がないかも必ず確認しましょう。
この動画では、膀胱留置カテーテルを男性に挿入する場合の手順について解説します。
男性の尿道は16～18cmと長く、途中で屈曲している部分があります。尿道損傷を予防するために、解剖を理解し、尿道の走行に沿って挿入することが大切です。また、前立腺肥大や泌尿器科系の疾患や手術の既往などがあると、尿道損傷のリスクが高くなります。カテーテルの挿入が困難な場合、無理をせず手技を中断し、医師の指示を仰ぐようにしてください。
この動画では、膀胱留置カテーテルを女性に挿入する場合の手順について解説します。
女性の尿道は4～5cm程度とされています。カテーテルの先端が確実に膀胱内に達するように、5～7cm程度をめやすにカテーテルを挿入します。保温や羞恥心に配慮して環境を整え、無菌操作で行いましょう。
膀胱留置カテーテルは抜けないように確実な固定が必要です。同時に、テープによる皮膚トラブルや医療関連機器褥瘡（MDRPU・MDRPI）にも注意しなければなりません。カテーテルの固定状況を毎日確認し、適切なケアを継続することが大切です。この動画では、皮膚トラブルを予防する固定方法や工夫について紹介します。
2024年10月公開
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