- 所属
- 筑波大学人間系
教授 - 略歴
- 2008年 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 助手
2010年 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 助教
2014年 筑波大学人間系 准教授
2019年 筑波大学人間系 教授(現職) - 所属学会
- 日本老年療法学会 副理事長
日本老年医学会 代議員
日本体力医学会 評議員
日本サルコペニア・フレイル学会 理事
日本予防理学療法学会 理事
日本転倒予防学会 理事
2021年8月現在
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ブルンストロームステージ(BRS:Brunnstrom Stage)は、麻痺の程度を評価するためのスケールです。麻痺の回復過程をステージ化したもので、中枢神経麻痺に特有の運動パターンをテストすることで、評価を行います。『脳卒中治療ガイドライン2021』においては、脳卒中リハビリテーションを進めるうえで、本スケールを用いた評価が「推奨度A(強い推奨):行うべきである、行うよう勧められる」とされており、臨床現場でも頻回に評価に使われています。
ナースがBRSを理解することで、患者さんが、今、どのような回復過程にあり、麻痺側でどの程度の動きをとることが可能なのか、どういった部分に介助が必要になるのかを把握するのに役立ちます。また、理学療法士/作業療法士や、医師との共通言語として、情報共有、アセスメントにも活用できます。
本コンテンツでは、表1に示すような形でテストを行い、各ステージを評価しています。ナースが試みる際は、まずはStageⅢのテストから試みるとよいでしょう。そして、Ⅲの動作がとれなければ、Ⅱ、Ⅰのテストへ、問題なくⅢの動作がとれるようであれば、Ⅳ~Ⅵのテストへと進みましょう。
テストの方法と実際の動きを合わせて見ることで、BRSの理解にお役立ていただければ幸いです。
参考文献
1.Brunnstrom S. Motor testing produres in hemiplegia. Based on sequential recovery stages. Phys Ther 1996;46:357-375.
2.日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン委員会:脳卒中治療ガイドライン2021.協和企画,東京,2021.
手の麻痺のテストは、まずは握りこぶしをつくれるかどうかがひとつの指標になります(StageⅢの動作)。指がやや動く程度、あるいはまったく動かないようであれば、生活動作の多くの部分を健側の手で行ったり、介助が必要になることが想定されます(StageⅡ、Ⅰ)。麻痺の程度が回復し、握って開いてが可能になってくれば、徐々に物を掴んだりつまんだりといった生活動作を日常に取り入れていくことで、さらなる巧緻動作の回復に向けたリハビリテーションにもつながるでしょう(StageⅣ~Ⅵ)。
上肢の麻痺のテストは、腕の上げ下ろしができるかどうかがひとつの指標になります(StageⅢの動作)。十分に上がり切らなかったり下ろすことができない、あるいは動かすことができない場合は、生活への介助とともに、拘縮予防のための他動的な運動もケアに取り入れていくことが大切です(StageⅡ、Ⅰ)。
上肢の麻痺のテストで、腕の上げ下ろしができるようであれば、正面や横の上げ下ろし、あるいは上げ下ろしの速さなどをみることで、Stageを評価します(StageⅣ~Ⅵ)。衣服の着脱や洗髪など、腕を上げ下げするような生活動作はリハビリテーションにもつながるため、回復過程に合わせて徐々に取り入れていくとよいでしょう。
下肢の麻痺のテストは、仰臥位の状態で脚の曲げ伸ばしができるかどうかがひとつの指標になります(StageⅢの動作)。十分に曲げきったり伸ばしきることができない、あるいは動かすことができない場合は、生活への介助とともに、拘縮予防のための他動的な運動もケアに取り入れていくことが大切です(StageⅡ、Ⅰ)。
下肢の麻痺のテストで、仰臥位の状態で脚の曲げ伸ばしができるようであれば、座位や立位の状態でさらなるテストを行い、Stageを評価します(StageⅣ~Ⅵ)。下肢の麻痺からの回復は歩行動作に直結し、患者さんのADLやQOLにも大きくかかわります。理学療法士や医師とも相談しながら、回復過程に合わせて徐々にリハビリテーションにつなげていきましょう。
2021年10月公開
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