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  1.拘縮した腕や手指の開き方

  上肢に拘縮がある患者さんは、肘や腕の可動域が狭くなったり、手を握り込んでしまったりすることによって、着替えや清拭が困難な場合があります。ここでは、腕や手指の拘縮をやわらげ、無理なく開くための方法を紹介します。

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  2.拘縮した膝の開き方とおむつ交換

  下肢に拘縮がある患者さんは、膝関節や股関節が動きにくく、鼠径部や下腿内側の清潔ケアが不十分になってしまったり、おむつ交換が苦痛になる場合があります。ここでは、膝の無理のない開き方のポイントと、膝が開きづらい患者さんにおむつを当てるときのコツを合わせて紹介します。

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  3.移乗介助

  拘縮がある患者さんの場合、ベッドからの起き上がりにも困難が伴います。長期間臥床状態が続くと、拘縮はますます悪化し、ADLもさらに低下していってしまいます。ベッドから起き上がり、車椅子で共有スペースなどに出ることで、患者さんのQOLの向上につながります。無理なく起き上がり、車椅子に移乗するためのポイントを紹介します。

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  4.座位からの立ち上がりとトイレ介助

  安定して座位を保てるようになると、ポータブルトイレやトイレでの排泄が可能になります。これは、患者さんのQOLを維持するためにもとても大切です。ここではまず、移乗のポイントにもなる、座位からの立ち上がり介助のコツを紹介します。長期臥床により背部が緊張し後傾姿勢となってしまうと、立ちがりや立位の保持が困難になるため、立ち上がりの前に前傾姿勢をとってもらうことがポイントです。さらに、拘縮のある患者さんのトイレへの移乗介助を見ていきましょう。

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  5.開口への工夫と食事介助

  長期臥床状態が続くと、背中や後頸部の筋肉が緊張し、顎が挙上してしまいます。この状態で顎関節の拘縮が進むと、開口障害が生じます。口が十分に開かないと、食事がしづらいだけでなく、口腔内が乾燥し、摂食障害や感染のリスクが高まります。ここでは、特に食事前などにお勧めしたい、咀嚼嚥下に関連する筋肉のマッサージを紹介します。
  また、食事の際は、頸部や骨盤が後傾していると誤嚥リスクが高まります。そのため、隙間をなくし、椅子に深く座ってもらうことが大切です。このような食事介助時のポイントも、合わせて見ていきましょう。

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  6.車椅子の選び方

  車椅子のなかには、ベッドやトイレに移る際や、着替えなどの日常生活を送る際に便利な、以下のような機能がついたものがあります。
  ①アームレストの跳ね上げ
  ②フットレストの取り外し
  ③可動式の背もたれ
  どのような使い方ができるかを見てみましょう。